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煮干しは生き返る?(ばらぐみ)
2023-04-19
「この魚、水に入れたら泳ぐかも」おやつの魚を前に、ある男の子がつぶやきました。
私たち保育者は、小さなつぶやきを聞き逃しませんでした。
「じゃあ、魚を水の中に入れてあげようよ」
さあ!教材用のペットボトルを手に、また楽しいことが始まったばらぐみの保育室。
皆は興味津々、おやつを食べる手が一瞬止まりました。
実は保育者が一番わくわくしていました。実験!実験!子ども達の反応がこちらはわくわくなのです。
気付いた時が伝え時、トラブルが学び時、気付いたこの機会に何かを教えてあげたい。
魚はどうだったのでしょうか?
泳いだのでしょうか?
色々な思いが、一人一人から聞かれました。自分の思いを口にする姿は、年少児として、とても素敵でした。
帰り際、別の子が近くに来て「なんで生きてなかったの?」と真剣に尋ねてきました。
「皆が食べられるように煮て、干して、煮干しになったんだよ」と返事をすると「かわいそう」と。
「煮干しになった魚は、皆が食べて、体のパワーになったんだよ」と応えると、かっこよく力強いポーズを見せてくれたのでした。どう感じてくれたのかな?
お互いの心も動く、そんな心の余裕を持って接していきたいと思いました。